「つらいと言えない人がマインドフルネスとスキーマ療法をやってみた。」
以前にTwitterで、うつ病で苦しんでいた方がブログで紹介していた上記の本を先日読みました。 認知行動療法の名前だけは聞いたことがありました。ですが、関連する書籍や認知行動療法の概念自体について読むのはこの本は初めてでした。
標準的な認知行動療法を超えたマインドフルネスとスキーマ療法が一般の人に対してもストレスケアとして有効であることについて、2人の患者さんの例を中心に話が進む本です。 途中に入る緑のページは、マインドフルネスの解説とマインドフルネスのためのワークの例であったり、スキーマ療法についての解説がのっているので、マインドフルネスとスキーマ療法とは何かについて振り返る際には緑の部分を読めば簡単に振り返れると思います。
理解した内容
- 認知行動療法とは、自分の反応・行動について、描写してセルフモニタリングすることでストレスについて対処していく方法。
- マインドフルネスとは今自分の周りの環境や自分自身の反応・感情についてありのままにみつめて「ふぅんそうなんだ」って受け止めるだけの方法。(感情が高ぶったりつらいって感じるのもそのまま受け止めて描写する、的な)(けっして判断・評価(●●なことを思ったなんてなんてだめなんだ。。とかは禁止)
- スキーマ療法は(すごい難しいから端折ると)小さいころにできた心の傷を、自分で癒し、対処する方法を身に着けるための方法
前半の患者さんは、境界性パーソナリティー障害(と思われる)医師の例。後半の例は、臨床心理士をしている例で、認知行動療法について著者に聞きに来ている設定のお話。 前者の場合は、治療が終わるまでに数年以上の単位がかかった事例を挙げている。そうした場合にいかにマインドフルネスとスキーマ療法が有効だったかについて述べる。 臨床心理士である著者との長きにわたるセッションを通して、自分の心の傷に対して患者がどう対処していくかについて学んでいく過程について書かれている。 (ちなみに、私はこの前半の医者の話をみて、兄の言動を思い出してしまいました。。。私の兄とそっくりなのです。。。 兄に一度この本を読んでと言ってみたいです。。。)
後半では、セルフでマインドフルネスとスキーマ療法について学んでいく過程についてみることができる。 この後半で紹介されていたマインドフルネスの「壺のワーク」や「葉っぱのワーク」は実際にやってみて、過去の感情がフラッシュバックしたときに落ち着かせるのに有効だなと感じたので読んでからたまに使うことにしました。
この本を読んで、認知行動療法が私にすごく有効だと感じました。昔から人の言葉尻をとらえて、相手の気持ちを類推しすぎてつらくなったり、嫌われたんじゃないかと思ってつらくなったり、過去の辛いできごと・人から裏切られた気持ち・悲しかった記憶とかを思い出してその日一日憂鬱になることがありました。 寝る前とかに思い出すと眠れなくなったりもあったのですが、この本の中ででてきたワークを少しためしてみたら、深く自分で傷つける時間が減りました。辛いことを思い出すこと自体はなくならないですが、そのときにその思い出したことをどう受け止めるかが変わった気がします。 何かがフラッシュバックしたときに、そのフラッシュバックしたこと自体を否定したり、つらかったことの詳細を思い出したりして心のリストカット的なことをするのではなくて、フラッシュバックしてしまったこと自体をうけとめて「ああ、またフラッシュバックしたな」「今これを見たから、思い出しちゃったんだな」「今悲しんでるな」「悲しいな」「あんなに友達に励ましてもらったこと思い出すな」。。。とかやっているとだんだんと大丈夫な気持ちになってくる気がするのです。
なので、もう少し認知行動療法について学びたいと思って下記の本も買ってみました。読むのが楽しみです。
ドイツのおいしい肉の煮込み Sauerbraten
前にドイツに滞在していたときに友達に頼まれて買ってきたこの"Sauerbraten"クノールドイツのお手軽味付け粉の存在を思い出して作ってみました。
本当は塊の牛肉500gみたいなんですが、なかったので切り落としでやりましたが十分おいしかったです。
一から作ると時間めちゃくちゃかかりそうな料理ですね"Sauerbraten"。
ドイツ滞在中は自炊をしていたので、クノールの調味料のお世話になってきて、他のお気に入りはこれ。
Knorr Fix Spaghetti Alla Carbonara (36g)germanmarketplace.sg
日本に輸入したい...どこに売ってるんだろう...
「夜と霧」
中学生のときに「アンネの日記」を読んで以来はじめて,強制収容所関連の書籍を読みました.
「夜と霧」は精神科医であったヴィクトール・E・フランクルが強制収容所で過ごした体験を描写しながら,強制収容所の被収容者の心理がどのように変化していたのかについて述べたものです.もっと固い文章だと思っていたのですが,新訳のほうはとても読みやすくすらすらと読めました.
- 作者:ヴィクトール・E・フランクル
- 発売日: 2014/11/07
- メディア: Kindle版
収容所での生活が人々にどのような影響を与えるのか,どういう人々が,最後まで絶望せず未来を向いて生き抜くことができたのか.
アウシュビッツ強制収容所ではなく,小規模の支所収容所における体験について書かれています.知らなかったのですが,アウシュビッツのような大規模強制収容所よりも,小規模の強制収容所のほうが『絶滅収容所』だったそうです.
以下残しておきたい箇所について,まとめました.()つきは,その節の要約について言及しています.文そのままのときは引用です.
収容所での生き残り
収容者の中から一部の『適正』があるものが「カポー」として選ばれてほかの収容者を監視していた.時にカポーはナチス親衛隊(SS)や収容所監視兵よりも暴力的であった.(知られざる強制収容所)
カポーは劣悪なものから選ばれた. 残った被収容者は生存競争の中で両親を失い,暴力も物を盗むことも平気になった.そうでないと生き残れなかった.「いい人は帰ってこなかった」(上からの選抜と下からの選抜)
収容所での経験を語ることについて
...当事者たちがよく言うのを耳にする. 「経験など語りたくない.収容所にいた人には説明するまでもないし,収容所にいたことのない人には,わかってもらえるように話すなど,とうてい無理だからだ.私たちがどんな気持ちでいたかも,今どんな気持ちでいるかも」(被収容者-19104の報告-心理学的試み)
心理学は学問的な距離をとれというが,体験したものがその体験による心理学的な考察を距離をとって語ることはできない.距離が近すぎる.一方で部外者は距離をとりすぎており,妥当なことを言える立場にない.そのため,この本で彼は彼の収容所での経験を客観的な理論へと結晶させるのではない.彼が収容者に入れられる数十年前から知られている拘禁に関する心理学や精神病理学の研究に基づいて,収容所での経験を語ることを目的としている.(被収容者-19104の報告-心理学的試み)
収容生活への被収容者の心の反応は三段階に分けられる 1. 収容される段階 2. まさに収容所生活そのものの段階 3. 収容所から出所ないし解放の段階
第一段階: 収容直後の人々の反応
恩赦妄想
恩赦妄想とは,死刑を宣告されたものが処罰の直前に土壇場で自分は恩赦されるのだと空想しはじめる,精神医学における病像のことである.アウシュビッツへ送られた被収容者たちは,収容所についたときにどうようの空想をはじめる.目の前の状況をよいように解釈し,希望にしがみつき,事態はそんんあい悪くないだろうと思い込むのである.親衛隊員がやけに親切にみえたり,すでにいる被収容者たちの血色がいいような気がする,などと希望をもってしまうのである.
(被収容者は駅に着いた瞬間から選別が始まり,門で左右に振り分けられた.先は異なる「入浴施設」で一方は焼却炉でそちらに送られた人々はすぐさま殺された)
ユーモアと好奇心
しばらくすると希望という幻想も潰えていく.次第にやけくそのお冗談をいうようになる.
わたしたちはもう,みっともない裸の裸のほかには失うものは何もないことを知っていた.早くもシャワーの水がふりそそいでいるあいだに,程度の差こそあれ冗談を,とにかく自分では冗談のつもりのことを言い合い,まずは自分自身を,ひいてはおたがいを笑い飛ばそうと躍起になった.なぜなら,もう一度言うが,シャワーノズルからはほんとうに水が出たのだ....!
(逆の「入浴施設」ではシャワーではなく焼却炉だったので)
また,好奇心も心を占めた.生命がただならぬ状態におかれたときにオコkる好奇心である.
鉄条網に走る
鉄条網に走るというのは,収容所ならではの自殺方法である. 体が弱いと判断された者はガス室送りされる.
異常への反応
「特定のことに直面しても分別を失わない者は,そもそも失うべき分別をもっていないのだ」
異常な状況では異常な反応を示すのが正常である.強制収容所の被収容者の反応も異常な精神状態を示しているが,それ自体は正常な反応である.
第二段階:
感情の消滅
第二段階の主のあ徴候は感情の消滅である. 内面の冷淡さと無関心.これらの不感無覚は,日常的な暴力や暴言,理不尽があるなかで,被収容者にとっての盾. それはただひたすら命を維持することに集中するためであった.(魂の自己防衛のメカニズム) 肉体的な要因も原因となっていた.空腹と睡眠不足である.そしてニコチンとカフェインもなかった.そのため感情の消滅に拍車がかかった.
「退行」
収容所における人間の精神生活が幼児並みになってしまうことがあった.
性欲
栄養不良によって性欲はきれいさっぱりなくなった.男だらけの集団生活の場では,兵舎などとことなりホモセクシャル行為はなかった.性的な夢も見なかった.
非情
生命を維持すること以外に関心を持たなくなったので,非情な判断をする人が多かった.あらゆる精神的な問題は影を潜めて,あらゆる高次の関心は引っ込んだ.(政治・宗教への関心を除く)
内面への逃避
繊細な人のほうが耐えた.
またフランクルは,妻のことを想うことで辛い現実に耐えていた.妻と対話をしていた.
愛により,愛の中に救われる.人はこの世にもはや何も残されていなくても,心の奥底で愛する人の面影に思いを凝らせば,ほんのいっときにせよ至福の境地になれる....
(実際には収容所にいる間に妻はなくなっていた)
精神の自由
収容所にあてもなお,通りすがりの人に思いやりの言葉をかけ,パンを譲る人々がいた.
人間はひとりひとり,このような状況にあってもなお,収容所に入れられた自分がどのような精神的存在になるのかについて何らかの決断を下せるのだ
私たちを取り巻くこのすべての苦しみや死に意味があるのか....もしも無意味だとしたら,収容所を生きしのぐことに意味などない.抜け出せるかどうかに意味がある生など,その意味は偶然の僥倖に左右されるわけで,そんな生はもともと生きるに値しない...
生きる意味
内的よりどころがあるかどうかで,未来への目的意識があるかどうかで,生死にかかわった. 生きる意味を問うてはならない.生きることとはつねにどんな状況でも意味がある.
第三期: 収容所からの解放
強度の離人症.すべては非現実で不確かで夢のように感じられ,にわかに信じられなくなる. 精神的な圧迫から急に解放された人間も,場合によっては精神の健康を損ねる.
不正を働く権利のある者などいない,たとえ不正を働かれた者であっても例外はないのだという当たり前の常識に,こうした人間を立ちもどらせるには時間がかかる
「量子コンピュータが変える未来」メモ
4月で社会人になりましたが,コロナの影響もあり想定外の社会人スタートとなりました. 研修はすべてオンラインとなり,会社の同期とも直接はまだほとんど顔をあわせていません.
パンデミックが5年前にきていたらどうなっていただろう...とかも考えます.skypeはzoomほど安定していないし,オンラインのチーム効率化のアプリケーションの数も今ほどはなかったので,在宅勤務できるほどのITリテラシーがある人も少なかっただろうし,在宅勤務に移行できるのは難しかっただろうななどど想像します.
在宅でなかなか集中できなかったり,同期と会えなかったり,新入社員も大変なところもありますが,研修プログラムを作ってくださっているチームはもっと大変だと思います.数か月で在宅ですべての研修が受けられるように調整をしてくれたと思うので,快適に研修が受けれていることに感謝しなければいけないなと思います...
今回はGWに読んだ量子コンピュータについての本「量子コンピューターが変える未来」のメモを残します.はじめて量子コンピュータについての本を読みました. これを皮切りにほかの量子コンピュータに関する本も次は読もうと思います.
以下メモ.
すでに動いている量子コンピュータがある
今の量子コンピュータ(重ね合わせの状態をとる量子ビットを活用した量子アニーリング)マシンでは,組み合わせ最適化のもっともらしい解(の複数の候補)を出すのが得意.
各ビット間に拘束条件を付けて最適解を出せるが,今実現しているマシンでは,物理的な制約によってその拘束条件を自由につけられないため,限界がある.
サンプリングごとに異なる解を量子コンピュータは提示するが,その複数の解の中から安定した解を求めることができる(可能性の絞り込み)
個にとっての最適解というよりも全体での最適解を求めるのに使う
現在のマシンは海外にあってそれをオンラインで使っているため,遅延があり,十分に性能を活用できていない@日本
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いろいろ本は読んでいるのになかなかメモを残したりできていません.Kindle上にはメモをのこしているので振り返れるように,ちゃんとかこう...誰も読んでなくても...
このコロナの感染症対策の報道とSNSでの反応を見て,リスクコミュニケーションと科学コミュニケーションについてもう少し学びたいなと思っています.とりあえずいくつかまたぽちりました.
トム・ニコルズ「専門知は,もういらないのか 無知礼賛と民主主義」感想
本の内容の大筋と感想メモ.
- 作者: トム・ニコルズ,高里ひろ
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2019/07/11
- メディア: 単行本
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タイトル煽ってますね...このタイトルだと著者が期待している層(無知礼賛層)にはなかなか届きにくい気がします...本の中で心配されている「積極的に間違っている市民」の人々の存在を心配する専門家にしか響かないような気もします...
ざっくり内容についてですが,背表紙の煽り文句から抜粋すると,
...ゆがんだ平等意識,民主主義のはき違え,自分の願望や信念に従う情報だけを集める「確証バイアス」,都合の悪い事実をフェイクと呼び,ネット検索に基づく首長と専門家の見識を同じ土俵に乗せる...
とあります.著者は国家安全保障に関する研究をしています.そうした専門家たる著者が,指導する大学生とのやりとりや,一般の人々があらゆるトピックに関して行っている議論のあり方を見て,人々が
専門知識に敬意を払わず, すべての意見は平等に扱われるべきで, 自分の信念に基づく情報ののみを集めることで"積極的に間違える"ようになってきていることについて危惧し,専門家と人々との関わり方について議論している本になっています. トランプ大統領やBrexitあたりから議論されるようになったポピュリズムの台頭に関連して,人々がどのように情報を得て,議論するようになってきているのか.専門家との関係性がどう変化してきているのかについて,ラジオの時代からテレビの時代,インターネットの現代を通して説明をしていました.
先日ネットフリックスのグレートハック
を見て,自分が自分のfeedに出てきた記事からmanipulateされていない自信がないと感じたのですが,グレートハックを見た後でこの本を読むと,自分の信念を支持するような情報のみを集めるようになる「確証バイアス」に陥ってない自信がさらになくなってきました.
グレートハックでは,「データ解析に基づいて,ある意見の方向になるようにその人のfacebookのfeedに記事を与えてあげればその意見を支持するようになる」ことに基づき,Brexit(とトランプ大統領)においてCambridge Analyticaが行ったスキャンダルを取り上げていましたが,このCambridge Analyticaのデータ分析による政治介入が成功した背景には,この本で述べられている「専門知に対する敬意の低下」と「(すべての意見は等しく扱われるべきという)歪んだ平等意識」,「認知バイアスに基づく情報収集」があると思います.
著者の議論している「専門知の軽視」の原因として挙げられてるものの中で,自分にも心当たりがある点を以下にメモします.
アメリカの大学生のお客様化
- 大学は自分のバカさを自覚するところなのに,やたら自尊心を子供に育てあげまくった結果,「教員が得てきた知識に敬意を払えなく,誰の意見も等しく扱われるべきだと主張し,自分が先生と対等であると勘違いしている学生」(辛辣w)が増えた.
上記の理由としては,
大学に行く人が増え,教育(大学)を商品としてみる学生が増えた結果,学生がお客さん化している.
皆が,授業を「修了」するだけで,専門を身に着けられない.皆が授業で成績Aをとる ↓
...たとえば2013年のハーヴァード大学でもっとも多く与えられた成績はオールAだ.イェール大学では全成績の60パーセント以上が「A」または「Aマイナス」だった......デフォルトの成績は....「及第点のA」になり,優れた成績の褒美としてではなく科目を終了した権利として与えられる.....
(余談ですが,まじで悲しいと思うのが,東大の法学部の人とか学部によっては成績の基準がめちゃくちゃ厳しくて,GPAが非常に悪くて困ることがよくあるみたいなんですけど,そりゃこういう成績の付け方でGPAをとってる人たちと比べられたら困るわ...と思わざるを得ません....)
- クリティカルシンキングをする人間ではなくてうるさい消費者に学生がなってきている
感情 >> 合理性・事実
自分の考えはすべて表現してよく,個々人の気持ちは全て大切に守られる文化に育ってきたため,個々人の気持ちに基づく学生活動によって,学問の自由が抑圧されることが起きている(ex.過度なポリティカルコレクトネス)
他人の意見に耳を傾けられず,理性に基づいた議論ができなくなってきる.
なぜ人々は専門知への敬意が低下しているのか
誰の意見も等しく扱うべきという歪んだ平等意識が,専門家と自分の意見を等しく扱うべきという考えにつながっている
ときに大衆が正しく専門家が間違っているという一つの事象が,専門家が言うことをすべて聞かないという行動に.確かに,過去に専門家が主張していたことが後になって誤りだった事象は多く存在するが,偽医者と 医者が医療行為を行った際のミスの確率は後者のほうが圧倒的に低い.大衆(集合知)が物事をうまく当てることができる場合もあるが,複雑なことには当てはまらない.
人々の「認知バイアス」に基づく情報収集: 自分の信念にあう情報のみを集めさらにその信念を強化.
絶え間ないニュースと双方向放送が自分よりも専門家よりも詳しいと思わせる
知識の欠如に対する無知(ex. トランプ)
メディアと人々
- メディアを信用しないアメリカ人(ただし,自分の信念に近いメディアは信用する)
専門家側が考えるべきこと
専門家は選挙では選ばれていなくて,専門家が提案したものを最終的に選挙で選ばれた政治家が決定を下す
専門家は民主主義と共和制の僕
専門家は一般の人よりも専門の事象について間違いにくいが,専門から少し外れた分野では,普通の人と同じくらい間違う可能性がある
専門家は自明に思える助言さえも必ずしも受け入れられるわけではないと納得する必要がある
ニュースをみるときに気を付けること
より謙虚に,バランスよく(自分と異なる意見のニュースもみる),冷笑主義を抑える,情報を選ぶ
民主主義の主人たる市民は自ら学び,専門家を信頼しなければならない
専門家は同業で集まって市民との対話を放棄するようになってきてしまったけど辛抱強くね,って言ってるのかなって思いました笑
サイエンスコミュニケーションもそんな話してたなぁ
「宇宙に命はあるのか」
来週末締め切りの学会に出そうと思っていた内容の実験がうまくいかないので提出をあきらめたため,時間ができたのでまた本を読みました.
- 作者: 小野雅裕
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/02/06
- メディア: 新書
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NASAで火星ようのローバーの自動制御などに関わられている小野さんの本です.海外大学院留学の説明会等でご講演を聞いたことがあり,聴衆のモチベをあげるのが上手な人だな~と思った記憶があります.
本からも同じような,周りのモチベーションをあげてくれるような熱を感じました...大学院で,論文をいくらたくさん書いても人のモチベーションをあげられる文章を書けるのは生まれ持った才能なのでは...という気分になります...笑
相手に伝えられる文章を書く練習,私もしたいです!笑
以下感想とメモです.
感想:
宇宙関連のことしたいってプラネテスにどはまりしてたときに思ったけど,またこれ読んで関連のことしたい~って思った.いつか...!
(太陽系外惑星研究者の章を読んで)セクハラ問題はいくら研究成果を上げてても無視されない問題で,大学でそういったハラスメント防止のこともきちんと教えておかないと(本当は教えないまでも分かってるのが理想だけど),研究者人生を絶つ研究者が発生する事態がこれからも続いてしまうなぁと思った.(30代以下の人はだいたい発言に気を付けてるけど40代以上の先生はまだよくそういうのがわかってない印象を受ける)
今後1000年とかで人類が滅亡するとしたら地球温暖化か核兵器による滅亡の確率のほうが,小惑星衝突や地球外生命体による侵略の可能性より十分に高い.
⇒Twitterとかで地球温暖化笑みたいな反応してる人いるけど,地球温暖化が起こっていること自体はフェイクではないし,今の地球を人類にとって住みやすいためのものにしていくためには,地球温暖化対策ちゃんと国を挙げてしなきゃだめだよなぁってこの間の台風で思った~
人が創造できることはすべて実現できる.(イマジネーションの力~!)
地球以外の知的生命体がこちらを見つけるのは少なくとも,人間が電波を使って活動(テレビ配信)を始めてから100年のことを考えると,その電波はまだ100光年先までしか到達してないので,まだまだ難しいだろう.
ウラジオストク旅行
1か月ほど前に旅行したウラジオストク旅行について. ウラジオストクは日本から3時間ほどでつく,最も近いロシアの主要都市です.軍港都市でもあり,ロシア(旧ソ連)海軍の施設なども多く見られます.
今はロシアになっていますが,古くから色々な国の支配下になってきた都市です.(こうした歴史は,滞在中に訪れたArseniev State Museum of Primorsky Regionで知りました.Arseniev State Museum of Primorsky Region)
滞在中は,韓国人観光客を非常によく見ました.韓国人は滞在のための電子ビザの申請もいらないそうです.いたるところにハングルがあって,まず渡されるのが韓国語のメニューでした.
飛行機
成田空港からJALかS7かエアロフロートがあります.エアロフロートはご存知の通り評判がとても悪いので,S7に乗りました.oneworld加盟エアラインなので,後日JALマイルに加算しようと事後マイル申請したのですが,なぜか通りませんでした.郵送しないといけないでしょうか...
成田⇔ウラジオストクは機内サービスに映画がなかったです...
現地の19:00すぎにつきました.
日程
4泊5日で行きましたが,2泊3日もあれば十分かなと思います. 近くの島のルースキー島をじっくりみたいのであれば,4泊5日くらいあったらとても楽しめると思います.
ビザ
ビザは出国の4日前までに,以下のサイト
https://electronic-visa.kdmid.ru/index_jp.html
からロシア外務省から申請する必要があります. ウラジオストクはロシアの中でも極東地域のビザ免除プログラムに入っているので,日本国籍保持者は簡易な電子ビザを申請するだけで観光することができます.
ただ,この電子ビザは同一地域でのみ有効なので,ウラジオストクとハバロフスクの両方を観光したい場合などには,通常の観光ビザをロシア大使館にいって取得する必要があります.
電子ビザの申請なのですが,4日前までに申請の意味は,「10月10日であれば,6日の23:59までに申し込めばいい」のかなと甘えていたのですが,違いました.10月5日までに申請する必要があったようで,妹の申請を直前に代理で申請した際に,実際の入国予定日の1日後の日程で申請せざるを得ませんでした.
電子VISAの認可は申請から3日後で降りたので,日本からの出国の時点では有効なビザを持っていたのですが,入国のときに事前に申請している入国日をどの程度厳しくみられるのかわからず最後まで不安でした.
成田でS7にチェックインする際に,ビザをとても確認されました.たぶんギリギリだったからだと思います.結局,無事入国できたので良かったですが....
極東地域ビザ免除プログラムでの電子ビザ申請はお早めに!
またこの電子ビザを印刷した紙は帰国まで決してなくさないようにしてください!帰国時にも確認されます.
SIMカード
事前に調べていた範囲では,MTCという携帯会社のSIMがスタンダードだったようなので,アマゾンで買っておきました.空港でもMTCのSIMを販売している窓口があるのですが,前情報では19:00には閉まるとあったので,念のためアマゾンで買っていきましたが,20:00くらいでもやっていました.
しかも,現地の空港で買ったほうが断然安かったです.アマゾンでは1300円ほどでしたが,500円くらいで空港では買えました.妹が持っていなかったので,妹の分はそこで購入し即Activate.担当してくれたお姉さんも親切でした.
ホテル
チェックインするときにパスポートと電子ビザのコピーと,入国時にサインした入国書のようなもののコピーを取られるので用意しておきましょう.
タクシー
流しのタクシーが中心部にはたくさん走っていますが,私はロシア版Uberの,Yandex.Taxiを使いました.アカウント作成に電話番号が必要なので,電話番号付きのSIMカードが必要です.(あるいは日本で事前に登録しておくか)
アプリのUIがUberの技術提供を受けているらしくUberとほぼ同じだったので使いやすかったです.
言語設定は英語かロシア語かが選べます.
タクシーは全体的に日本の半額以下な感じです.
怖かったのは,ほぼ全ての運転手がシートベルトをしていなかったのと,スマホしながら運転をずっとしていたことです.恐怖でした.
空港に戻るときの運転手が一番ひどくて,途中3回エンストして高速で路上停車していました....心臓に悪かったです.
食事
おいしかった食事.
グルジア料理は,めちゃくちゃにおいしかったです.そのあと食べた料理がかすんで見えました.
観光地
観光ガイドにのってるところを総なめしました.