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交換留学経験あり+日本帰国済理系学生がボスキャリいく必要はあるか話

私は,2020卒の修士学生(工学系)です.研究はcomputer visionに関することをしています. 2020卒向けの就活もずいぶん前に終わり,無事希望の企業から内々定をいただくことができました.

今は時間もあるので,就活の振り返りをしようかなと思い,2018年のボストンキャリアフォーラムに参加した話を振り返りたいと思います. 理系修士の友達でボスキャリに行った人があまりいなかったので,同様のことを考えている後輩の人の参考になればと思っています.需要があるのかわからないですが ....(ボスキャリで内定をもらう秘訣!みたいな内容ではなくて,理系のメーカ志望の学生がボスキャリにくるとどうなるのかという観点から記事をかいています)

まとめ

最初に私がボスキャリにいった所感をまとめます.

製造業メーカ(ex.自動車・総合電機)の研究開発職を狙うような交換留学経験有の国内大学の理系学生にとってボスキャリはメリットがないので,おすすめできないです.学科の推薦を使うか,冬のインターンの選考をがんばったほうがよいと思います. 会社を問わないで早期に内定をもらって,就活を終わらせたい理系学生にとっては,とてもよいと思います.BtoBで名前は有名ではないけれど,その界隈では有名な企業が来ているので. コンサル・金融とまだ迷ってて,考える機会にしたい人にとってもよいと思います.

旅行感覚でボストンに行き,旅行ついでに早めの就活をするというスタンスでいくとがっかりせずに済むと思います.私は,最終的にボスキャリ経由では,最終的なところまで話を進めた企業はなかったですが,どういう企業・どういう雰囲気の企業・どういう業種がよいのか,を早めに考え始めるきっかけになったので,ボスキャリに行ったこと自体は後悔していません.

またESの書き方についても早くから練習するきっかけになったので,その点でも行くことに決めてよかったと思います.

以下,ボスキャリにいった経緯をつらつらと書きます.

ボストンキャリアフォーラムとは

ボストンキャリアフォーラムとは,毎年ボストンで開催されている海外大学に留学している日本人学生向けの就活イベントです.(以下ボスキャリ) 主な対象者は海外の大学・大学院に正規留学している学生ですが,交換留学や語学留学・帰国子女の学生も参加しています. (中には,海外経験が一切にない人も,期間中に内定がでる便利なイベントとして内定をもらいにきている人もいました.)

私の留学経験

アメリカのカリフォルニア州の大学に,大学の交換留学制度を使用して,学部4年生のときに10か月留学していました.(つまり,2018年のボスキャリの1年以上前に留学を終了していた) その留学は通常の授業をひたすら授業をとる形で,研究などは行っていませんでした. 留学動機としては,長期で留学をしたことがなかったので,英語だけに囲まれる環境に身を置いて英語力を向上させることと,修士での自分の専攻を見つめなおすことなどがありました. 最終的に留学を通して,修士での所属研究室を変える一つのきっかけにすることができました.

私のボスキャリストーリ

かなり直前に参加を決めたので,準備が悪いボスキャリ参加者だと思います.

参加1か月前

そういえば自分が留学していたことを思い出し,ボスキャリの日程を調べる.1か月前であることに気づきました. そこから友達・先輩のボスキャリ経験者に様子を聞きました.宿をすぐにとらなければいけないことと,飛行機を急いでとらなければということを理解しました.

理系の製造業志望の学生がボスキャリに行って意味があるのか悩み始めました.しかし,ボスキャリ,行っても行かなくても後悔するなら,行って後悔したほうがよいと判断し,とりあえず行くことに決めました.まずは,友人のボストン在住の人を探し始めて,泊めてもらえないかお願いをしました(もう宿がなかったので,友達に頼ることに...)

応募する企業の選定をはじめ,レジュメを作り始めました.同時に,友人のレジュメを参考のために集めはじめました.

参加2週間前

ぼちぼちスカイプ面接やESの提出を合間に行っていました.レジュメをインド人の友達に見てもらったりしていたくらいで,ほとんど準備せず....

開催中

1,2日目の夜は内々定をもらったメーカの食事会に参加していました.ボスキャリに参加している時点で留学している学生が大半でした.「わざわざ日本からきたの?!」って何回も言われました.「間違ったかな?笑」ってこのころからちょっと思い始めました笑

一日に何件もの面接をして頭が疲れたのと,時差ボケでまじで眠かったです.

アメリカのsimを指していたのですが,留守番電話の設定がうまくいってなくて,電話をとれなかった企業が何件かありました.留守番電話の設定を確認しておきましょう.

応募した企業業種と結果

  • 戦略コンサル⇒適性検査落ち
  • 機械系メーカ研究開発⇒内々定(あと一度日本で面接したら内定だった)
  • 部品メーカ×2⇒内々定
  • 半導体研究開発⇒内々定
  • 外資FAメーカ⇒アプリケーションエンジニアのみなのでと断られる
  • 外資自動車サプライヤ⇒面接後あとで連絡すると言われサイレントかと思いきや,半年後に連絡がくる

理系製造業志望でボスキャリを検討している人への結論

年々,自動車大手や総合電機メーカ,重工業系の出展数は年々減っているようです(数少ない重工系の会社の人事の人もそういっていました).特に2018年は自動車関連で確認できた企業はサプライヤのみでした.また大体の企業は,2018年のボスキャリでは,2019年3月卒業や8月卒業の学生の採用を行っているところが多かったです.そのため,私のような2年後の2020年3月卒は対象外の企業が多く,興味がある会社で,そもそもESを応募できたのはごく一部の会社でした.

また,日本での研究開発職を募集しにボスキャリにきている企業は少ないです.理由としては,日本の企業が日本での研究開発職を募集する機会としては,大学経由の推薦を使ったほうが効率がいいからなのではないかと思います.

外資アメリカ本社)の企業なども来ていましたが,募集している職種が日本でのアプリケーションエンジニア(開発ではなくユーザのサポートとしてのエンジニア)での募集が主でした.私はどちらかというと研究よりの開発に行きたかったので,そういったところには出しませんでした.

総括としては,技術職(特に研究開発)を考えていて,希望の会社の大半が日本で普通に募集をしていて,かつ自分がその就活の時期に日本にのであれば,ボスキャリに行く必要はないと思います.そんなんボスキャリに行かなくても分かるわい,って感じですが,行ったらいったで,向こうで友達ができたり,久しぶりの友達に会えたり観光できたりしたので,楽しむ分には行っていいんじゃないかと思います.